顧客の生命や安全を守るためにさまざまなサービスを提供するのがセキュリティ業界です。警備会社や保安会社などのほかに、情報セキュリティ意識の高まりを受けて、ITセキュリティ関連のサービスを提供する専門の会社も増えつつあります。防犯意識の高まりとともに業界は成長を続け、高齢者向けのサービス(見守りサービスや生活補助サービス、独居老人の緊急通報サービス)など新しい形のサービスに期待が寄せられ、今後も拡大が予想される業界の一つです。顧客の安全を守る、リスクを回避することが最優先事項であり、使命感と強い責任感を持って仕事に臨むことが求められます。
IT分野など新型セキュリティへの対応が大きなビジネスチャンスに
セキュリティ業界では、警備員など体力が求められる現場の人材のほかに、技術を身に着けたセキュリティエンジニアの需要が高まっています。IT関連のセキュリティは喫緊の課題であり、不正アクセスや情報漏えいに対応できる優秀なエンジニアが、IT業界から転職するケースが増えています。セキュリティ技術の提供や企業システムのコンサルティング、情報漏えい防止のための研修カリキュラム提供など、時代に対応したセキュリティサービスに大きな期待が寄せられています。キャリアプランとしては現場経験を積んだうえで管理職やマネージャーを目指すルートが一般的ですが、経験を生かしてセキュリティコンサルタントや、防犯アドバイザーなどに転身する人もいます。