法務は企業において、法律に関わる業務全般を担当します。主な業務は、商品の売買契約やライセンス交渉、特許及び商標の調査・出願、アライアンスや買収・合併などの「契約法務」、株主総会や取締役会などの運営に携わる「商事法務」、訴訟の対応、法令順守に即した事業活動が行われるようにするコンプライアンス業務などが含まれますが、一般的には「契約法務」がその業務の大半を占めます。また、契約締結などビジネスの最前線業務にも携わる、新法制への対応など、時に自らスキームを考え、積極的且つ戦略的活動が求められることもあります。他企業の法務部担当者や、顧問先の弁護士との対応など、業務は対外的な面もあります。自らが専門家であるという意識をもって積極的に取り組むことができる、魅力的な職業であるといえるでしょう。
専門性を身につけ、キャリアUPの可能性も
日々の業務を通じて、法律に精通していくことができます。法律の仕組み上、ほかの法律と相互に関係している場合が多いことから、自然と探究心を持って調べることが多くなります。さらに、関連する資格に挑戦することもできます。企業によっては、留学や国内での勉強の機会を与えているケースもあり、自らのキャリアアップにつながる場合もあります。とりわけ昨今は経営上のリスクをヘッジするうえでも法務部の存在価値は高まってきています。さらには、グローバル化も進み、大企業、小企業問わず、海外案件なども多くなってきており、転職の場面においても、法務部における語学ができる人材の需要も高いものと言えます。