商品、サービス、情報などを顧客へ提供することで売上を作り出し、直接的に利益を生み出す「営業・代理店営業・ルートセールス・MR」は、企業の事業活動の中心を担う、重要な仕事です。形態や手法は多種多様で、例えば対象顧客は「個人か法人か」「新規顧客か既存顧客か」、取り扱い商品は「有形商品か無形サービスか」「自社商品か他社商品か」その他、販売チャネルの在り方などで、「営業・企画営業（個人向け）」「営業・企画営業（法人向け）」「代理店営業」「ルートセールス」「内勤営業」などに分類されます。また、MRを代表例とした医療領域の営業職である「メディカル営業」、主に海外市場向けの営業業務に携わる「海外営業」、営業管理・チームセリング推進を主業務とする「営業マネージャー」もこの分類に含まれます。
一言に「営業職」といっても多種多様な選択肢
「営業・代理店営業・ルートセールス・MR」は、企業の事業活動の中心であるが故に、求人全体に占める割合も高く、多くの企業が最も求人に力を入れている職種です。営業・販売等の経験者に限定した募集も多くありますが、未経験者・ポテンシャル重視の募集も数多くの求人があります。転職に際して共通するのは、自身の経験やスキル、パーソナリティが、いかに募集企業の「営業職」として適正か、自身の戦力化が視野に入るかを的確にアピールすることが必要だという点です。また、こだわりを持って、次ステップとしての「営業職」を視野に入れている場合は、自身の希望する営業職像を「対象顧客（個人OR法人／新規OR既存／業界・役職層etc..）」「取り扱い製品」「販売チャネル」などの切り口から整理し、多くの選択肢の中から業種・職種を絞っていくことが大切です。取り分け「取り扱い製品」は営業職として、自身と一緒に売り込んでいく、「自らの分身」と言っても過言ではないもの。現在の自分にとって身近であるもの、愛着の持てるものなど、共感できる製品の存在を検討材料に加えるのも有効です。加えて「環境」も重要なポイント。稼ぐことをモチベーションにしている人は「評価体制」に注目したり、スキル・キャリアアップを重視している人は「研修・資格取得支援制度」「刺激を受けられる仲間・顧客と仕事ができるか」などに注目することも大切です。一言に「営業職」といっても多種多様な選択肢がありますので、よく自身の希望・志向・嗜好・キャリアプランと向き合い、選択肢をうまく絞り込む、そして妥当な募集が見つかれば積極的に情報を集めるなど行動していくことが、納得のいく転職成功の秘訣になります。