食品・化粧品の技術職の仕事には「基礎研究」「商品開発」「生産技術・生産管理」「品質管理・保証」の仕事があります。「基礎研究」は、食品分野では、食品の味覚や機能性~加工技術などの研究に携わり、化粧品分野では、化粧品に必要な機能や使用特性の研究・新規素材の探索などに携わります。また「商品開発」は、食品分野では商品のコンセプトに沿って、味・価格などを精査、商品化や量産の技術開発に携わり、化粧品分野では、売れる化粧品を作るために研究成果に精通・活用し、コンセプト作りからイベントまで担当します。また、「生産技術・生産管理」は、生産コスト低減、工程・工数短縮、品質向上を目的にしたプロセス改善、または安定的な生産計画の立案・管理に携わり、「品質管理・保証」が出荷前の検査、または出荷後の製品の保証を担います。加えて、食品・化粧品それぞれの法的規定に則り、新製品の開発にあたり、所管官庁への申請実務や折衝を担当する「申請関連」もこの分類に含まれます。
人々の生活に深く関わり、そのクオリティを高めていくことに資する仕事
食品・化粧品の技術職は、美味しい「食品」を通じて、または美を支える「化粧品」を通じて、人々の生活に深く関わり、そのクオリティを高めていくことに資する仕事です。食品・化粧品いずれも、市場の変化、多様化する消費者ニーズに迅速に対応していくことが求められており、流行の移り変わりも激しい一方、ヒット商品を生み出すチャンスも数多くあります。爆発的なヒット商品、または長く愛されるロングセラー商品に、ものづくりの立場から携わることができ、またその反響も感じることができることが、なによりの醍醐味となるでしょう。いずれも専門性の高い職種で、転職における求人ニーズの動向としては、同業界同職種、同業界異職種、異業界同職種が中心となっています。また、いずれの職種もプロジェクトチームで仕事に取り組んでいく形が多く、高いコミュニケーション能力に加え、自身の仕事がプロジェクト全体の中、社会全体の中で果たす役割を認識し、強い責任感を持って仕事に取り組める業務姿勢が求められます。