施工管理・設備・環境保全は、大別すると、施工管理・設備保全・環境保全に分かれます。施工管理は、建築・内装・土木・造園・プラント・設備・管工事など専門領域ごとの施工計画の作成、現場での工程管理や品質管理など担います。安全面はもちろん、納期・コスト・品質などに注意を払いながら、工事現場を取り仕切ります。設備保全の仕事は、電気、ガス、水道、トイレ、空調など建物内の設備を扱い、建設中の配管・配線工事、または竣工後の建物のメンテナンスなどを手掛けます。環境保全は、環境に配慮した工事計画・立案、コンサルティング、または環境を守るための研究・調査など、自然を生かした建物や街づくりを支える仕事です。
キャリアアップのためには資格取得が必要不可欠
施工管理の仕事は、仮に未経験であってもポテンシャルが認められれば就業の機会を得ることは可能です。しかし、キャリアアップのためには、一定の実務経験を経て、建築施工管理技士や土木施工管理技士を始めとした国家資格を取得することが不可欠です。設備の仕事の場合は、電気主任技術者、ボイラー技士、建築物環境衛生管理技術者、ビル設備管理技士などの資格を取得することで業務の幅が広がり、待遇アップやキャリアアップにもつながります。環境保全の仕事は、理化学分析の知識が重要となるので、大学や専門学校などで化学や生物の基礎知識を学んでいることが求められます。環境コンサルティングの会社や研究機関などに就職することが多く、環境計量士、公害防止管理者などの関連する国家資格を取得しておくと転職に有利です。