結婚式や葬儀など人生の節目となるさまざまなイベントに関わるサービスを提供するのが冠婚葬祭業界です。ブライダルと葬儀・葬祭が業界の二本柱ですが、その他にも成人式や七五三に関わるサービスを提供する業態も冠婚葬祭業界に含まれます。冠婚葬祭業界は、虚礼廃止や略式・簡素を好む傾向の強まりとともに縮小傾向にあるとも言われますが、根強い需要があるため底堅い業界です。例えば、ブライダル業界は地味婚ブームなどで一時落ち込みを見せたものの、近年は回復傾向にあり、葬儀・葬祭業界も高齢化社会を反映する形で一定の水準を維持しています。専門知識が求められる仕事なので知識や資格が重要されますが、比較的取得し易い資格もあり、チャレンジしやすいと言えます。また、一般常識はもちろんや正しい接客のマナーを身につけていることが求められます。
転職や転身のチャンスは多い
冠婚葬祭業界は、高度経済成長期には急成長を見せ、その後も人々の価値観の変化とともに業界全体が大きく変動してきました。近年では、例えば葬儀業界では、近年の高齢化社会を背景にした需要の高まりの一方、人材確保が急務でもある業界のため、未経験からの転職も比較的難しくはありません。顧客に安心感を与えるという理由から、未経験でも高齢であることはマイナスにならず、別業界で長く務めた人材が転職してくるケースも珍しくありません。キャリアプランとしてはサービススキルや知識を磨き、会社内でのキャリアアップを目指すほかに、ブライダルプランナーや葬祭ディレクターとして独立開業を目指す人もいます。転職や転身によるステップアップも頻繁に行われている業界です。