素材業界は、鉄鋼や非鉄金属、石油や化学・繊維業界といった産業の原料を供給します。そのため、すべての産業の源ともいわれるほど重要な業界であり、基本的には素材の規格変更や需要の大幅な減少といったこともないのが特徴です。この業界では、国内のみならず世界的にも必要とされている素材も多くあり、国際的な取引も盛んに行われています。環境問題への配慮など業界ならではの課題もあり、それらを踏まえた海外市場の開拓など、新たな戦略が求められています。
世界最先端の素材を扱える業界
素材業界の仕事は、新素材の開発や営業などが主なものです。開発業務に関しては、化学や物理系の専攻出身者か、類似業務の経験を持っている人材が求められています。一方で営業職などでは未経験または異業種の営業経験者にも門戸が開かれている場合があります。この業界では転職が比較的少ない業界と言われており、類似する業務や関連業種からの転職が主なものになります。キャリアアップの道筋としては、まず部門のリーダーを目指すことから始まり、突き詰めていければ、経営に参加するチャンスもあるでしょう。世界最先端の技術を取り扱うスペシャリストとしての道を極めていける業界です。