転職ノウハウ

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転職エージェントの皆さまに過去にお手伝いした転職の中から印象に残る事例をご紹介していただき、エージェントが求職者のためにどんなサポートをしているのかをお伝えするこのコーナー。
今回は、株式会社マイナビ クリエイター統括部の宮本 早織さん(以下敬称略)に振り返っていただきました。

求職者プロフィール
Aさん、女性、転職当時37歳。Web系制作会社やIT企業でWebデザイナーとしてのキャリアを積む。その後、有名出版社にてサイト運営、新規サービスの立ち上げや企画を行い、リーダーとしてチームマネジメントも任されてきた“叩き上げ”の人材。
紹介先企業プロフィール
創業約20年、企業の戦略立案から、BtoB・BtoCのコミュニケーションの企画、提案、サポートをするB社。インターネットの普及はもとより、スマートフォン、タブレットなどデバイスの多様化を機に、さらなる事業展開を目論む。

キャリアアップに不安を感じて始めた、10年ぶりの転職活動

――まずはAさんがなぜ転職活動を始めたのか、どんな悩みや思いを持っていたのかについて教えてください。

宮本:はい。当時Aさんは女性向けWebサービス会社に約9年勤めていましたが、今後のキャリアアップの道筋が見えず、不安を感じていらっしゃいました。上司の方からは「あと3、4年もすれば管理職になれる……」と言われていたそうですが、もちろん確証はなく、「年齢的に最後のチャンス」と感じ、転職先を探していました。

お会いする前に職務経歴書を拝見し、実務経験が豊富なこと、リーダー的ポジションで長らく働かれているということは理解しておりましたが、実際にお会いしてみてわかったのは、経歴書からは見えなかったコミュニケーション力をはじめ、能力、ポテンシャルと、どれも非常に高い方だということでした。

じっくりお話を伺ってみると、Aさんは自分の経験を生かしながら企業の拡大や成長に携われるような転職を望んでいましたので、Aさんの経験が事業課題の解決に生かせそうなB社さまの求人をご紹介することにしました。

B社さまは従業員の6割が女性ですので、最後の転職と意気込んでいたAさんが、女性として長く働ける環境なのではと考えたのもご紹介した理由の1つです。加えてAさんは「衣食住」に関わる話題に大変関心がありましたので、それに近しいコンテンツを扱えるB社さまはまさにAさんに相応しい求人でした。AさんもB社さまをご紹介した際の印象は良かったようです。

――そうでしたか。AさんにB社さまが相応しいと感じたとのことですが、そのB社さまについてもう少し詳しく教えてください。どのような人材を探されていたのでしょうか?

宮本:B社さまは、企業の課題解決のために、コンテンツ制作やシステム提供を行っている企業で、長らくある大手生協さまの事業を広範囲でお手伝いされておりました。この大手生協さまがWebで後れを取っているという課題をお持ちでしたので、B社さまは、専任としてこの課題を解決できる、アカウントディレクターを探していました。

――アカウントディレクターということは、プロジェクト初期のチーム編成から、最終的な成果物までコントロールできる人材ということですね?

宮本:そのとおりです。宅配サービスユーザーを募るサイトにおけるコンテンツ企画、コミュニティサイト、キャンペーンサイト、ECサイトなどのディレクション・制作、運用まですべてを任せられる、Webに特化したスペシャリストです。

これまでB社さまがお手伝いしてきた大手生協さまの制作物は、カタログや、広報誌など紙のコンテンツが中心だったので、それをWebコンテンツにして広めていきたいというご要望をお持ちでした。また、デジタル以外のメディアと連動したプロモーションもお願いしたいとのことでした。

――かなり求められるスキルが高いように思いますが、Aさんはアカウントディレクターとしての経験やスキルをお持ちだったのでしょうか?

宮本:経験もスキルも十分だったと思います。前職までで新規サービスの立ち上げを多数経験されており、コンテンツの運用、サイトの運用、チームマネジメント、関連会社との調整まで、必要な実務経験はほぼ兼ね備えていました。

それから、相手の立場や理解力を察しながらコミュニケーションが取れるのもAさんの強みでした。あるときは論理的に、またあるときはフィーリングで相手を上手く巻き込んでいけるような方でしたので、B社さまからの評価も高かったですね。一方でAさんも、一次面接での感触や面接で感じた雰囲気なども含め、元々印象の良かったB社さまを第一志望に考えるようになったようです。

――AさんはB社さまが求める、まさに相応しい人材のように思いますが、どんな支援をされたのでしょうか?

宮本: まずは、今回のB社さまの求人から予想される質問や、弊社独自で集めてきたB社さまで出される質問とその回答といった面接対策を行いました。10年ぶりの転職活動で面接に不安を感じていたAさんでしたが、この模擬面接で緊張はだいぶ和らいだようで、一次面接を通過することができました。

ただ、面接直後にB社の担当者さまにAさんの印象を伺ったところ、前職が事業会社だったため「クライアント相手のコンテンツづくりではなかった」ことや、健康と美やその延長にある旅といった女性向けの、趣向性の強いコンテンツに携わっていたため「ややジャンルに偏りがあるようにも感じられる」ことが少し不安とのことでした。

――選考途中で採用担当者の声が聞けるのは、エージェントを介しての転職ならではですよね。その「不安」については、Aさんにどうお伝えしたのでしょうか?

宮本: Aさんは、前職以前にWebディレクターとしてクライアントとやりとりしつつ、様々なジャンルのコンテンツ制作に関わった経験をお持ちと伺っていたので、二次面接では、そこをアピールするようにアドバイスさせていただきました。

また、前職では、Aさん自らが企画を立て、社内プレゼンを経てコンテンツに落とし込むという流れで仕事を進めており、そのような経験を持った人材は希少なので、自信を持って改めてアピールするようにお伝えしました。その結果、すぐにB社さまから内定をいただくことができました。

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