転職ノウハウ

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優秀者と非・優秀者の一番の差は“リスク許容度”

「リスクを避け、真面目に言われたことだけやっていれば出世できた」時代があったとしても、それは高度成長期の一時期だけのことだ。現在ではもう真面目に座っているだけでは人並み以上には評価されないし、リスクを取らないかぎり自分たちの親世代のような生活水準は望めない時代である。本来、リスクとリターンは比例するものだから、リターンが欲しいならリスクを積極的に引き受けるしかない。

そうした中、出所のよくわからないネガティブ情報やリスク情報に踊らされて企業を絞り込むことは、自らリターンへの近道を閉ざすに等しい行為だろう。実は筆者は、優秀な人材とそうでない人材が分かれる分岐点は、このロジックを理解しているかどうかだと考えている。

転職に際し(冒頭のような質問はもちろん)社風の厳しさや降格制度のようなリスクを気にかける人は、その時点でマインドが後ろ向きになっていると思われる。個別の事情があるだろうから絶対に転職するなとは言わないが、良くて現状維持レベルの転職にしかならないだろうから、現在の職場でやれることをやった方がいいと筆者ならアドバイスする。

一方で本当に優秀な人材というのは、ネガティブ情報、リスク情報よりも、若手の登用例や処遇のメリハリについての関心が高いものだ。

転職でワンランク上がりたいのならある程度のリスクは許容すること、そして、リスクを回避するのではなく乗り越えることのできる基礎力を磨くことにこそ注力するべきだろう。

今回のポイント
企業のネガティブ情報に接した際には、「個人のマネジメントから生じたものか、組織のシステムによるものか」という視点を持てば、有益な情報だけを拾えるはずだ。
今の時代、リターンが欲しいならリスクを積極的に引き受けるしかない。出所のよくわからないネガティブ情報やリスク情報に踊らされて企業を絞り込むことは、自らリターンへの近道を閉ざすに等しい行為だ。
転職で上に上がりたいのならある程度のリスクは許容すること、そしてリスクを乗り越えることのできる基礎力を磨くことにこそ注力するべきだ。
城 繁幸(じょう しげゆき)

城 繁幸(じょう しげゆき)

人事コンサルティング「Joe’s Labo」代表取締役。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。
人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種メディアで発信中。代表作『若者はなぜ3年で辞めるのか?』、『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』、『7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想』、終身雇用プロ野球チームを描いた小説『それゆけ!連合ユニオンズ』等。

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