転職ノウハウ

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まとめておくと、35歳を過ぎたら使い物にならないというのも、幹部候補選抜に漏れたら捨て扶持で食いつなぐしかないというのも、すべては終身雇用の世界での話に過ぎない。だったら、終身雇用の世界から外に出ればいい。それができるよう、上記のような努力を若いうちからしておけというのが、筆者の万人向けの処方箋である。

最後に、とても重要なメッセージを述べておこう。厚労省の賃金統計調査を見ても、既に50代大卒者の半数はヒラ社員である。筆者の感覚で言うと、今の50歳未満は7割前後がヒラ社員のままキャリアを終えることになるだろう。

と聞いて、将来に悲観的になるのは軟弱者の証拠である。真の肉食系なら、むしろこれは喜ぶべき状況であるはず。というのも、それはつまり“年齢で人を処遇するという年功序列制度”の崩壊を端的に示しているのであり、裏を返せば、会社の外には年齢によらない新世界が広がりつつあるということだからだ。

「35歳以上は転職できない」というのは「22歳の新卒男子じゃないとダメ」「残業する奴がエライ」などと同様、いずれ消え去る価値観だろう。35歳以上での転職に際してまず必要なのは、そうした古い価値観を自分の頭の中からキレイサッパリ捨てることかもしれない。

今回のポイント
マネジメント経験を積める
現状、35歳以上での転職には、一定のマネジメント経験を求める企業が多い。具体的な役職はなくても、そうした経験を積めるような担当業務を経験しておくべきだろう。
自己中心のスタンスは捨てる
ただし、年齢を重要視していない非年功序列型の組織であれば、40代以降も活躍の場は存在する。その場合「同じクラスの日本企業がいい」とか「部長ならやれます」といったスタンスは一切捨てることだ。
主体的な姿勢
35歳overで魅力的な人材になるには、ルーチンワークに甘んじることなく、常にアンテナを高くし、主体的に業務に取り組む姿勢を早くから身に付けておくしかない。
城 繁幸(じょう しげゆき)

城 繁幸(じょう しげゆき)

人事コンサルティング「Joe’s Labo」代表取締役。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。
人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種メディアで発信中。代表作『若者はなぜ3年で辞めるのか?』、『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』、『7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想』、終身雇用プロ野球チームを描いた小説『それゆけ!連合ユニオンズ』等。

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