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転職ノウハウ

AgentTimes
Vol. 3 2017/08/25

みんなどんな副業してる?気になる種類や収入をリサーチ!

近年、政府による働き方改革の後押しなどもあり、テレワークやパラレルキャリアなど働き方の多様化が進んでいます。そんな中、本業として会社員を続けながら副収入を得る副業が注目されています。
副業・兼業OKな企業も増え、副業に挑戦してみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、実際に副業をしている方たちに、副業の種類や理由、得られる収入などを聞いてみました!

調査方法/全国の20〜40歳の会社員(正社員)を対象にインターネット調査
実施期間/2017年7月12日〜7月12日、回答数729名

そもそも、「副業」の定義とは?

一般的に副業は、「本業とは別に収入を得る仕事」全般を指しますが、法律などで明確に決められた定義というものはありません。
ですので、本業を活かして土日にアルバイトをする場合、株や不動産・FXなど投資関連で収入を得る場合、趣味のブログ運営の傍らアフィリエイトで収入を得る場合など、大枠ではすべて副業と呼ぶことができます。
ただし、法的に副業の範囲は決まっていないものの、会社ごとに副業の規定を設けている場合があります。例えば、投資はよいが、アルバイトは会社規定で副業にあたるため不可といったケースもあるでしょう。副業をしたいと思った場合、自己判断せず、まずは所属する会社のルールを確認してみましょう。

副業をしている人と会社で副業が禁止されている割合

では、実際にどれくらいの人が副業をしているのでしょうか。また、副業をしている人のうち、会社で副業が禁止されている割合はどれくらいでしょうか?

Q.会社以外で副業をして収入を得ていますか?

副業をしている…34%(249人)
副業はしていない…66%(480人)

Q.(以下、副業をしている人に質問)会社で副業は禁止されていますか?

禁止されている…21%(52人)
禁止されていない…79%(197人)

会社員を本業とする人の3人に1人が副業をしているという結果になりました。また、副業をしている人のうち約8割が会社で副業が許可されていると回答しています。

副業での年間収入額

副業をする上で気になるのが、どれくらい稼げるかということではないでしょうか。副業での年間収入額は以下のような分布で、年間100万円未満の人が8割以上となりました。主な収入源は本業から、副業はあくまで+αというような位置づけの人が多いようです。

Q.副業での年間収入額はいくらですか?

100万円未満…82%(204人)
100万円以上〜200万円未満…10%(24人)
200万円以上〜300万円未満…2%(6人)
300万円以上〜400万円未満…1%(2人)
400万円以上〜500万円未満…1%(4人)
500万円以上…4%(9人)

副業を始めた理由やきっかけ

副業は単に収入を増やすための手段と思われがちですが、人によって副業をする目的はさまざまなようです。
実際に副業をしている人たちは、どんな理由やきっかけで副業を始めたのでしょうか。

Q.副業をしようと思った理由、きっかけは何ですか?

  • 給与が少ないため(34歳・女性/未婚)
  • 家計の足しにするため(40歳・男性/既婚)
  • 趣味の延長(30歳・男性/未婚)
  • 資産運用のため(37歳・男性/既婚)
  • 趣味の費用を捻出するため(46歳・男性/未婚)
  • 本業にはできないが、ずっと夢だったことにチャレンジしたかったため(30歳・男性/未婚)
  • 老後資金を貯めるため(28歳・女性/未婚)
  • 技術向上・キャリアアップのため(48歳・男性/既婚)
  • 知人から依頼を受けたため(39歳・男性/未婚)
  • 将来的に働かなくてもお金を得られる勉強をしたいと思ったため(34歳・男性/未婚)
  • スキルを生かし、やりがいを感じたかったため(25歳・女性/未婚)
  • 会社ではできない自分のやりたいことを自由にするため(32歳・男性/未婚)
  • 余剰資金を有効活用したかったため(41歳・男性/未婚)
  • 早期退職を目指しているため(47歳・男性/既婚)
  • だらだらしている暇な時間を活用したかったため(24歳・男性/未婚)

副業をしようと思った理由やきっかけとして多かったのは、生活費の補填や貯蓄のためなど現在の給与にプラスして収入を増やしたいといったものでした。
一方、本業では得られないやりがいやスキル・経験のため、将来不労所得のみで生活をするためといった声もありました。

副業の種類

副業には大きく分けて2つの種類があります。結果に対してお金をもらえる「成果報酬型」と、働いた時間に対してお金をもらえる「時間労働型」です。
成果報酬型は、株や不動産などの投資系、ライターやデザイナーなどの技術系、アフィリエイトなどのネット系などが該当し、専門的なスキルやノウハウが必要な分、高い報酬を得られる傾向があります。
時間労働型は、飲食店や家電量販店などでの接客業、引越しや配達業などがあり、時間や体力があれば始めやすい仕事が多いですが、その分単価は低めとなる傾向があるようです。
では、副業をしている人たちは、実際にどういった仕事内容で副収入を得ているのでしょうか。

Q.どんな副業をしていますか?

  • ネット販売(42歳・男性/未婚)
  • 不動産投資(47歳・男性/既婚)
  • ライター(39歳・男性/未婚)
  • Webサイト運営(46歳・女性/既婚)
  • 写真・動画撮影(39歳・男性/未婚)
  • 作曲(30歳・男性/未婚)
  • アフィリエイトブログ運営(38歳・男性/既婚)
  • 英語教室の講師(34歳・女性/未婚)
  • 株・FX(36歳・男性/未婚)
  • 講演・セミナーに登壇(48歳・男性/既婚)
  • クラウドソーシング(43歳・女性/未婚)
  • ハンドメイドグッズ販売(34歳・女性/未婚)
  • 行列並び代行(37歳・男性/既婚)
  • 農業(42歳・女性/既婚)
  • デザイン(29歳・男性/未婚)
  • エキストラ(28歳・女性/未婚)
  • 駐車場管理(42歳・女性/未婚)
  • アンケートモニター(27歳・女性/未婚)
  • データ入力(35歳・女性/既婚)

副業の内容としては、不動産投資・株式投資などの資産運用をはじめ、アフィリエイトブログ運営、ハンドメイドグッズ販売、クラウドソーシングなどインターネットを活用した仕事が多いようです。
最近では、副業を支援するマッチングサービスも増え、バラエティに富んだ選択肢から仕事内容を選ぶことが可能になってきています。

副業をするメリット・デメリット

実際に副業をしてみると、始める前に想定していたもの・想定できなかったもの含め、良かったこと・悪かったことがあるようです。

Q.副業をしていて良かったことは何ですか?

  • 収入・貯蓄が増えた
  • お金の仕組みを理解し、良い意味でお金にシビアになれた
  • 人脈が増えた
  • 楽しみが増えた
  • 自分のやりたいことができて、幸せを感じる
  • 本業だけでは得られない経験やスキルが身についた
  • ストレス解消になり、リフレッシュできる
  • 色々な人に出会い、視野が広がった
  • 自分の新たな一面を発見できた
  • 本業以外でお金を得られる方法が分かって、精神的に安定した
  • 世界の経済に興味を持ち、社会情勢を理解できるようになった
  • 好きなことで安定的な収入を得られるようになり、本業を辞めた
  • 必要とされることに喜びを感じる

Q.副業をしていて悪かったことは何ですか?

  • 自由な時間がとれなくなった
  • 体力的につらい
  • 確定申告が大変
  • 始めるための初期投資にお金がかかった
  • リスク管理をしっかりしないといけない
  • 家事にあてる時間が減り、部屋が汚くなった
  • 会社に副業がバレて注意を受けた
  • 睡眠時間が減った
  • やりがい重視で副業を選んだが、やはりもっと実益を兼ねたいと思うようになった

副業をするメリットとして、収入が増え精神的な安定を得られる、本業だけでは得られないやりがいや経験ができるといったことが大きいようです。
そういった状況は、転職をしようと思った場合にも良い方向に働くことがあります。副業である程度の収入を得ることができていれば、本業の転職先を選ぶ基準を給与額ではなく、やりがいや自分の好きなことを軸に考えることができます。逆に、仕事のやりがいや満足度は副業で満たせるという場合、転職先は待遇の良さを重視して選ぶなど、転職活動における選択肢が広がります。
一方、副業をするデメリットしては、時間的な余裕がなくなる、体力的にきついといったものがあるようですが、今回のアンケートでは、デメリットよりメリットを感じる声の方が多く上がりました。

副業に何を求めるかを明確にし、満足度を高める

一言で副業といっても、その仕事内容の種類は幅広く、人によって副業をする目的も異なります。
副業をこれから始めようと思った場合、少しでも多くの収入を得たいのか、やりがいや楽しさを感じたいのか、スキルや知識を向上させたいのかなど、副業に求める役割を明確にすることが仕事選びで失敗しないポイントといえるでしょう。
とはいえ、副業に限らずどんな仕事も始めてみないと実際にどんなメリットや弊害があるか分からないものです。副業で失敗しても、本業と違って別の仕事に変えることが比較的簡単なことが多いため、まずは趣味の延長など興味・関心のあることから気軽に試してみるとよいでしょう。
ただし、本業でのトラブルに発展しないよう、会社の副業規定に沿って許諾を得るなどして事前の確認と準備をしっかりすることが大切です。

会社ごとの副業規定に注意

法的に副業の範囲は決まっていないものの、会社ごとに副業の規定を設けている場合がある。副業をしたいと思った場合、自己判断せず、まずは所属する会社のルールを確認しよう。

副業の種類は「成果報酬型」と「時間労働型」

会社員の約3人に1人が副業をしており、その仕事内容はさまざま。成果報酬型の副業は、専門的な知識やノウハウがある場合は高い報酬が期待できる。時間労働型の副業は、単価は低めだが、特別なスキルがなくても比較的始めやすいものが多い。

副業のメリット・デメリットをしっかり把握し、目的を明確にする

副業で得られるメリットとデメリットを把握した上で、できる限り多くの収入を得たいのか、 やりがいや楽しさなどの満足度を求めるのか、人脈を作りたいのか、スキルアップを図りたい のかなど自身が副業に何を求めるのか目的を明確にすることが大切。

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