秘書は、経営者や役員など、高級役職者に付き、多忙な上司の時間と生産性の最大化をサポートし、担う仕事です。その役割は業態や会社のカルチャーによって大きく異なりますが、庶務的な業務(スケジュール管理や来客対応、電話などの取次ぎ、文書作成や出張の手配など)を担う場合もあれば、欧米圏の外資系企業を中心に、より専門性の高い、経営業務の補佐やブレーンとしての活躍を求められる場合もあります。一人の役職者に対してマンツーマンでサポートする場合もあれば、秘書業務を専門とするセクションで複数人で働く形式もあります。また、外部の要職者と会う機会も多いため、マナーや社交性も重要な要素となる仕事です。
専門的な能力を身に着けてステップアップを目指す
秘書の仕事を行うのに、特定の資格は必要ありません。国内であれば、秘書検定やビジネスマナー検定を取得していたり、秘書業務に特化したビジネススクールでスキルを得ていることが有利に働く場合もあります。しかし、より専門性の高い秘書業務を求められる際には、経営業務の補佐役として、社内や業界の情報に精通し、総務・法務・人事関連のベース知識を活かして、まさしくブレーンとして活躍が期待されます。そのため、マナーやコミュニケーション力は当然として、ビジネススキルそのものの高さが求められる仕事であると言えます。もちろんビジネスが国際化された昨今では、語学力を必須のスキルとして人材要件に加えているケースも多く、文書作成や翻訳技能はもちろん、ビジネス通訳レベルの語学力を備えていれば、有利であることは間違いありません。