IRとはインベスター・リレーションズの略称で、会社の証券情報を公正に保つために必要になる情報です。これは主に投資家や他企業のために情報を提供するためにあり、投資の判断を分ける重要な情報です。IRには法的な開示義務などさまざまな制約があるため、法的な知識やノウハウが必須の仕事と言えます。特に上場企業では専門部署を作っている場合や、専門的に処理する人材が必要になります。IRは会社の時価総額などに大きく影響し、不正な情報開示などが相次げば上場廃止などもありえるため、その責任は非常に重大です。投資関連の仕事や、金融関連、法律関連の業務をしていた人は馴染みやすいと言えます。
大企業やベンチャー企業など、働き口が多いのが特徴
IR担当の仕事は非常に広範囲の知識と、職業意識が問われます。不正にIR情報を漏えいした場合などは、インサイダー取引を疑われることや、株式市場からの評価の低下などの影響を受ける事になります。そのため、強い守秘義務を課せられますが、上場企業になくてはならない人材のため、待遇も良い職業です。大手企業から上場したばかりのベンチャー企業など、IR担当者を数多く雇う体制となっている企業もあり、実務経験を積んでいれば転職にも有利で、同じIR担当として働くだけでなく投資顧問などの金融系キャリアの道も開けます。