空調設備とは、人が快適に過ごすために温度、湿度、空気清浄、気流を調節する設備のことで、正式には空気調和設備と言います。家屋やビル、工場、事務所などでは、快適に、安全に過ごすことができるように、冷暖房換気設計や空気清浄装置などの空調設備が必ず設けられます。大型ビル施設なども増え、空調設備も複雑化している昨今、空調設備施工管理・工事管理者は、このまさに生命線とも言える設備の施工管理を担います。管理者は施工計画と図面をもとに、施工現場において毎日の進捗状況を確認し、資材の納入、技術者の手配・調達などを行います。常に作業内容・進捗を把握しながら、計画通りに工事を進行させることが主業務となります。
安定的な需要のある、まさに手に職の仕事。1級管工事施工管理技士資格を取得していると、なお有利
基本的に、工事は空調設備施工管理士の指示に従い、作業を行います。冷暖房などの配管工事のほか、ボイラー、冷凍機、空調機などの機械据え付け、機械周りの溶接配管などを行う場合もあります。求められる知識・スキルとしては、1、2級管工事施工管理技士を取得していると、冷暖房設備工事、空気調和設備工事、給排水・給湯設備工事、衛生設備工事などの管工事において施工計画を作成したり、現場における工程管理、品質管理、安全管理などの工事施工に必要な技術上の管理を行うことができます。1級の合格率は約30％、2級で50％程度、共に学科と実技試験があるなど、決して取得が容易な資格ではありませんが、特に1級の有資格者となると、入札の資格要件に含まれていることも多いなど、企業評価も得易く、転職に際しても有利と言えます。