建築施工管理・工事監理者は、大工工事や鉄筋工事などの建築工事の施工計画、工事監理をする仕事です。仕事に携わるには、建築施工管理技士の資格取得が必要で、中規模工事までは2級建築施工管理技士の国家資格が、大規模工事には1級建築施工管理技士の国家資格が必要です。建築現場での工程管理、品質管理が主な業務です。工事費や工期を調整しながら建築に使用する機材や作業員の確保などの施工計画を立てます。設計図書通りに工事が実行されているかを確認しミスがないかを、監理する役割も担い、高い責任感が求められます。また、作業員の安全指導も大切な仕事の一つなので指導能力も必要です。
建設業界でニーズの高い職種
建設会社が入札を有利に進めるためには、社員に多くの建築施工管理技士の有資格者がいることが必要不可欠になります。土木、建設系企業での建築施工管理・工事監理者へのニーズはとても高く、有利な条件で転職できるケースも多くあります。建築施工管理技士の取得者に対する資格手当を支給している企業も多く、給与面の高待遇も期待できます。建築施工管理・工事監理者は建築現場でさまざまな職業の作業員を指揮します。時には、数百人規模の作業員を指揮したり、高い統率力が必要となります。大人数の作業員をまとめ上げ、苦労を重ねた末、自らが関わった建築物の完成を目にすることができた際には、一際大きな達成感が得られる、そんなやりがいの大きな仕事でもあります。