2カ国以上の言語を使うことができる通訳者は、企業間の取引を担当するビジネス通訳、国際会議やテレビ番組などの通訳を行う同時通訳など、さまざま活躍の場があります。翻訳の仕事は、外国語の文章が正確に伝わるように訳すことです。小説や音楽の歌詞を担当する文芸翻訳、映画の字幕を担当する映像翻訳、契約書や報告書などを担当するビジネス翻訳、機械マニュアルなどを担当する実務翻訳の仕事があります。通訳・翻訳ともに高い語学力や表現力に加え、文化や歴史などへの理解を深めること、さらには教養やマナーが備わっていると、より質の高い仕事をすることができるでしょう。
高い需要を背景に、日本と世界に対する理解の深まる仕事
通訳・翻訳の仕事を通じて、外国語の語学力はもちろんのこと、日本語に関しても表現力や語彙力を高めることができ、さらに言葉を選ぶ感性やセンスを磨くことができます。また、各国に関する信仰上のタブー、生活習慣、歴史、文化などに精通する必要もあり、理解が深まります。政治・ビジネスなど、海外との折衝が頻繁になっている現代において、通訳・翻訳のニーズは非常に高まっており、特に複数の言語を操れる、英語以外の語学を扱えるなどする場合はさらに活躍の場が広がっていくでしょう。経験を重ねて、フリーランスとして独立してする人も多く見られます。