農林水産関連の仕事は、農作物の栽培や漁業・養殖業などに従事する人たちを指します。知識や技術だけではなく、根気よく自然と向き合う気持ちや経験が求められる仕事です。農業では作物の種まきから栽培、収穫から出荷までを一手に引き受けます。漁業は海や川で漁を行い、水産物を販売するのが仕事で、漁を行う場所によって漁法は大きく異なり、必要な船や道具を漁に合わせて用意するのも仕事に含まれます。魚介類を自ら育て出荷する養殖の仕事では、生け簀の管理や餌やり、清掃等の仕事に従事します。土地や海に根差した仕事なので地域の方々と良好な関係を築くスキルも大切な要素のひとつです。
「人々の食を豊かにする」やりがいの大きい仕事
長い間、人手不足、跡継ぎ問題など人材確保が急がれる職種でありますので、他の職種と比較すると転職する機会は比較的恵まれています。また、大きな資本が必要な仕事ですが、行政や企業からの支援制度もありますので、未経験者でも業務に就きやすい環境が整いつつあることも魅力的です。この仕事のやりがいは、消費者の「おいしい」という一言をいただくことにあります。食の安全への意識が高くなっている現代では、農作物や海産物などを販売するときに、生産者の名前や顔写真を記載することが多く見られるようになりました。生産者にとっては自分が育てたものを消費者に評価される機会が増えてきており、大きなやりがいになっています。農業ではブランド化や品質改善による収益性の向上することで、コンクールに入賞し、業界で有名になることもあります。