工業デザイン・インテリア・空間デザインでは、美やデザインからビジネスを動かす仕事といって過言ではありません。プロダクトデザイナー(工業デザイン)は製品デザインに際して、機能性を高めるだけではなく、美しさ・ユニーク性を付加して商品の価値を向上させます。また、それら工業プロダクトの生産管理・品質管理もそうした製品の創出に重要な役割を担います。空間・ディスプレイ・店舗デザイナーは店舗の外観・内観を装飾・調整し、居心地の良い空間を作り出すだけではなく、販売動線を作ることも求められます。その際にインテリアも重要な役割を果たしますので、インテリアデザイナー・インテリアコーディネーターと連携して仕事をすることも少なくはありません。
自身の関わった製品が、多くの利用者・消費者の手元に届く、目に留まるやりがい
工業デザイン・インテリア・空間デザインにおいては、自身の感性やデザインが反映された、あるいは生産そのものに関わった製品が形になり、多くの利用者・消費者の手元に届く、目に留まることが、なによりのやりがいです。他方、クライアントや、経営層・企画部門担当者のニーズや、戦略・コンセプトを的確に理解し、デザインを通じて実現するための柔軟性やコミュニケーション能力も必要です。スキル・センスを磨き、実績を積むことで、より商業規模の大きい製品や店舗のデザインに関わるチャンスが巡ってくる可能性もあります。実力本位の仕事ではありますが、インテリアコーディネーター資格や福祉住環境コーディネーター資格を取得することで、自身のスキルの証明を得ることも可能で、そういった積み重ねを通じて、企業内でのキャリアアップだけでなく、独立を目指すことも可能な仕事です。