生産・製造・プロセス技術の仕事は、生産コストの削減や品質向上といった生産性向上を目的に業務を行います。機械や電気・電子に関する知識が必要なほか、製造上の問題を解決していくためには、分析力や柔軟な発想力も必要となってきます。製品そのものではなく、製品を作るプロセスに携わるエンジニアリングの仕事は、ライン上に乗せる製品の特質が似ていれば、分野が異なっていてもノウハウを応用しやすいと言えるでしょう。生産ラインに乗せる製品によって、求められる能力や知識は異なりますが、例えば機械制御や各種センシング、計測・測定などに関する技術と知識は、広い製造技術分野においても活用することができます。
優秀な生産技術者は常に高い募集ニーズあり
企業収益にも直結する生産技術の仕事。日々の生産性向上はもとより、受注増・技術革新・新製品開発など多様な背景から、設備更新や新規ライン・プロセスの導入など、日々改善と改革を求められます。そのため今日の生産現場においては、優秀な生産技術者は常に高い求人ニーズがあります。豊富な経験を有したプロジェクトマネジャークラスのニーズが高いことはもちろん、近年は20代の若手技術者でも確かな専門性がある、小規模でもマネジメントを経験しているなど強みを持った人材は、ポテンシャルが評価されて採用に至るケースが増えています。また、上述のような人材不足感から、異業種間転職が成立するケースも増加しており、半導体から精密機械、電子部品から自動車のように、共通分野を持つ異業種同士で人材移動も活性化しています。その他、経験を生かして生産・製造プロセスのコンサルタントを目指す、生産ツール・ソフト開発を手掛けるなど、多彩なキャリアプランが描ける職種です。