建築・土木の研究開発・品質管理・特許職には、大別して、製品開発・研究開発、特許技術・特許調査、生産技術・生産管理、品質管理・品質保証があります。製品開発・研究開発職は、地震に強い、はたまた洋上などの過酷な環境にも耐えられる建築材料・建設技術の研究・開発を行うなど、業界の最先端を切り開く役割です。また、そうして産み出された製品・技術など知的財産の権利化・保護を担当するのが特許技術・調査の仕事。そして、生産技術・生産管理、及び品質管理・保証は、工事監理から検査、技術教育・指導など、安全で、高品質、且つコスト・納期の守られた工事の実現を担います。いずれも業界で一定の経験・実績を築いた人材が任されることの多い仕事です。
人々の生活基盤を担う仕事
建築業界の研究開発・品質管理・特許の仕事は、基本的に直接顧客とやりとりをすることはありません。しかし、顧客に高い品質の建築物・設備を提供するには、現場で用いられる製品や建築材料・素材、施工計画、及び施工現場の安全管理が万全でなければいけません。そのため、一つ一つの職種が必要不可欠な存在です。いずれの仕事も共通して、社会的、業界的な課題を論理的な解決に導ける専門性・能力と熱意。そして、部門間・組織間の連携を適切に行い、建築物・製品の品質を維持していけるだけの高いコミュニケーション力が必要とされます。自身の仕事を通じて建築物・設備が、地図に残り、人々の生活を支える。その基盤を担う、とてもやりがいの大きい仕事です。