ITエンジニアには主に4つの職種があります。1つ目はサービスや製品のインフラを支えるパッケージソフト・ミドルウェア開発や、ネットワーク・通信インフラ・サーバ設計・構築です。2つ目は、そのインフラの上で動く仕組みを作るシステム開発です。3つ目は、顧客の課題解決や保守に携わるコンサルタント・アナリスト・プリセールス、テクニカルサポート・監視・運用・保守です。そして、最後は円滑なシステム運用や、技術資産の発展と管理に欠かせない社内システム、研究開発・特許・品質管理です。ITエンジニアの採用ニーズは高い一方で、多くの企業で人材不足傾向が常態化、スタートアップ企業だけではなく、国内外の大手企業も含めて採用競争が激化しています。他方、個人スキルや経験・実力に応じて年収格差も広がり易く、日々進歩していくIT技術を学び、継続的な自己研鑽が不可欠な仕事であると言えるでしょう。
キャリアの方向性を見極めれば、多彩・柔軟なキャリア選択が可能な仕事
ITエンジニアのキャリアプランは、プログラマーからスタートし、システムエンジニア、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントという流れが一般的でした。しかし、近年では、各分野の専門性の高さを求められる傾向にあり、専門分野に特化したプログラマーやエンジニアの需要が増しています。IT業界で転職をする場合には、どのような分野があり、分野ごとに必要なスキルを把握した上で、経験や適性も考慮しながら特定分野のスペシャリストになるのか、全体を統括するマネージャーやコンサルタント業を目指すのか、見極める必要があるでしょう。また、キャリアアップをしていくには、資格取得していくことが早道の一つであり、有力なベンダー資格やIT技術の国家資格などを取得していくことで、ステップアップしやすくなります。異業種からの転職の場合には、プロジェクトやスケジュール管理などの経験があればプロジェクトマネージャーやシステムエンジニアに、営業職の経験者であれば企業向けに製品を売り込んでいくセールスエンジニアやプリセールスに、といったように、経験・技術力を軸に多彩で柔軟なキャリアプランを描くことが可能な仕事です。