公益・特殊・独立行政法人の「公益法人」とは、公益社団法人と公益財団法人の中でも「公益性が高い」と認定を受けた法人を指し、「特殊法人」とは、国策上必要性の高い事業ではあるが、行政機関で行うよりも会社形態で行う方が適切な場合に、具体的な法令の規定に基づいて設立されている法人を指します。「独立行政法人」は、必ず実施する必要があるが、国が自ら主体となって直接に実施する必要のない事業を担う法人を指します。これらの法人は、国民生活や社会経済の安定といった公共的な見地から設立されているため、金融・運輸・通信・環境・食品などのあらゆる分野に存在しています。「半官半民」という、政府と民間企業とが共同出資している事業形態が多く見られる業界です。
公的な見地から世の中に貢献できる仕事
公益・特殊・独立行政法人は、公共的な見地から設立されているため、日々の業務を通じて、国家や国民に貢献できていることを実感しながら働けるという点は、大きなやりがいであり魅力でもあると言えるでしょう。民間企業では担えない分野を担当する仕事であるため、なくてはならない存在であり、かつスペシャリストとして専門分野を極めることのできる仕事でもあります。また、経営面など民間企業の良い面を積極的に取り入れていこうという姿勢もあるため、転職者は民間企業出身者である場合が多いと言われています。これまで公的な事業に携わった経験がなくても、明確な志望動機や熱意があれば、チャレンジすることはが可能な職種です。