海運・鉄道・空輸・陸運業界は、その名の通り人や貨物を安全に、素早く運ぶことを目的とした業界です。海運業界は、経済のグローバル化、及び国際的な資源需要の高まりを背景に、業況が活性化しているほか、海運企業の陸・空運も含めた総合物流サービス化への展開など注目の集まる業界です。鉄道業界は、鉄道運賃収入を基軸とした従来の事業形態に加え、流通事業、駅周辺の商業施設開発を始めとした不動産事業など、非鉄道事業の拡大が話題です。空輸業界は、LCC(Low-Cost-Carrier)参入加速による競争激化や、東京国際空港(羽田空港)・成田国際空港の発着枠拡大、新型航空機の導入など、話題に事欠きません。陸運業界は、日本の国内貨物輸送の9割を担う国内物流の主役。荷主企業の流通機能全般を請け負う3PL(3rdPartyLogistics)需要の拡大や、海外企業とのアライアンスによるグローバル物流体制の強化などがトレンドです。いずれも社会の維持と発展に欠かせない重要な業界です。
追い風のある業況。資格取得でキャリアアップも
海運・鉄道・空輸・陸運業界、旅客運送分野では、景気回復や訪日外国人の増加に伴い、比較的堅調な業績状況にあります。また、貨物運送分野においても、企業の海外進出が加速していることや、インターネット取引の活発化に伴い、追い風のある状況にあります。海運・鉄道・空輸・陸運業界の仕事には、実際の輸送に関わる仕事だけではなく、輸送用の車両整備を手掛ける整備士や、より多くの顧客を獲得するための営業職など、多彩な仕事があります。また、陸運であれば大型自動車免許や、第二種運転免許、海運であれば海技士・通関士・海事代理士などように、業務に対応する資格も多く、取得条件の厳しいものもありますが、資格を取得することで業務の幅が広がり、待遇アップやキャリアアップを有利に運ぶことも可能になります。