農業協同組合とは、農業を行う個人、または法人によって組織された協同組合のことです。全国農業協同組合中央会が組織する「総合農協」(農協グループ・JA)のほかに、「専門農協」と呼ばれる組織があります。農業の技術・経営の指導や、資材の共同購入、農産物の共同販売を行っており、総合事業を行っている農協では、保険や年金を扱う「共済事業」、貯金・融資を扱う「金融業務」も行っています。専門農協は、畜産や、酪農、果樹など特定のものに特化した農協です。金融業務や共済事業は行わず、技術の指導や資材の共同購入、農産物の共同販売を主な役割としています。
職種やキャリアはさまざま
総合農協が専門農協か、あるいは職種により、キャリアは大きく異なります。同じ総合農協でも、中央組織、または各自治体で、それぞれ異なった形で求人を行っています。必要なスキルやキャリアはそれぞれの組織で大きく変わります。前職で銀行や証券業界の勤務経験があれば有利な場合もあれば、未経験者・第二新卒などポテンシャル重視で採用を行っているところもあります。農家や農産物と関わる機会の多い部門では、地域の農業を支えているというやりがいがあります。いずれの部門でも地域の人との交流が多い仕事のため、地域に密着した仕事を行うことができます。