和食をベースにした飲食業を展開するのが、フードビジネス(和食)業界です。寿司、天ぷら、そば、うどん他、世界的に人気の高まっている和食メニューを中心メニューに据えているレストラン業態のほか、創作和食料理を提供する居酒屋業態から、割烹・料亭に至るまで、和食と一言にいっても、今日ではさまざまな業態があります。国内では、各国からの訪日外国人の増加傾向を追い風に。また、海外への出店を強化している企業も増加傾向にあり、世界に誇れる食文化として、その価値が再認識され、非常に注目を集めている状況にあります。
食の最先端として競争が激化する注目の業態
フードビジネス(和食)業界においても、店舗スタッフ・店長候補、店長・エリアマネジャーから、調理担当・商品企画などの専門職、広告・マーケティング、人事・経理といった本部職員まで、多様な職種があります。とりわけ、素材の良さを最大限に活かすことに価値を置いている和食においては、食材の流通・保管、店舗での調理、品出しに、肌理細やかな工夫と、非常に優れた技術が活用されています。調理担当はもちろんのこと、それらを支える購買・物流企画・商品管理等のスタッフも高い専門性とスキルが求められる傾向にあります。また、自社で使用する食材を、独自ルート化して囲い・磨き上げる、または民間ノウハウを駆使して内製化する動きも活発で、そうした価値を競ってメニュー・顧客に還元する姿は、まさに「食の最先端」。フードサービス業界を希望する人は、選択肢として抑えておいて損はない、注目の業態と言えます。