外資系銀行とは、日本国内に支店・事務所を構える外国資本、または外国籍銀行のことを指します(外資系投資銀行は「証券・投資銀行」を参照)。預金・貸出・外国為替・貿易取引に要する資金の融資など、一般個人向け、または法人向けにサービスを提供しています。日本と海外を行き来する機会の多い個人や中小企業向けのリテール業務を行っている銀行もありますが、こちらは少数で、大多数の外資系銀行は企業や機関投資家を対象にしたホールセール業務、または個人であっても数億円以上の資産を有した個人を対象とするプライベートバンキング(PB)に軸足が置かれていることが多い状況にあります。
中途採用は即戦力中心の非常に狭き門。一方で、実力・実績に応じて大きな報酬が得られることも
中途採用は非常に狭き門で、採用するとしてもごく少数、金融業界かつ転職先業務の実務経験者を対象とした即戦力採用に限られます。ポテンシャル採用の門戸も非常に限られ、あっても海外一流大学出身・MBAホルダーが当然というようなスペック採用が中心です。一方で、年功序列よりも実力重視の世界で、待遇も国内の銀行と比較して高い傾向にあります。他方、証券系の外資系金融機関に比べれば比較的マイルドとも言われますが、国内銀行のような長期雇用を前提としないカルチャーの企業が多い傾向にあります。もちろん、語学力も必要不可欠です。専門性や実務経験を有し、チャレンジングな環境で実力に応じた報酬を得たい、海外も含めた視野の広い環境で働きたいという方には適職と言えますが、自身の志向をよく見極めた上で選択肢化することが適切と言えるでしょう。