非鉄金属業界では、銅やアルミ、亜鉛などの鉄以外の金属を精錬し、自動車などの金属製品の原材料を製造しています。金や銀といった貴金属から、軽金属、レアメタルといった幅広い金属が対象となっている業界です。金属資源の少ない日本では、原料の大半を海外からの輸入に頼っている状態で、為替相場など市場の影響を受けやすい性質を持っています。国内に目を転じれば、世界的な経済不況の際には一時期厳しい時期もありましたが、世界的な需要拡大と新技術の開拓を背景に今日では生産を盛り返し、大手企業から中小企業、外資系企業まで業種全体を比べると活気のある業界です。
世界を目指してステップアップを狙う
非鉄金属業界は、定着率の高い業界として知られており、平均勤続年数が15年を超えています。長い時間をかけて下地を積み重ねていく仕事が多く、コツコツと仕事ができる継続性と、技術やノウハウを吸収する意欲を持った人材が求められる業界です。関連業種からの中途採用も多いですが、職種によっては異業種からの転職者も少なくありません。また、海外を視野に活躍したい人であればチャンスの多い業界でもあります。自身のキャリアを整理し、業界での活躍像を描ける方であれば、転職により人気のあるこの業界でのキャリアアップを目指していくという選択肢も一考の価値があると言えます。