セメント業界は、明治期から本格的な操業が開始された業界で、以来、道路やトンネルなどの交通インフラ、ビルや集合住宅など施設建設の基礎となる産業として発展をしてきました。素材に関しても耐久性に優れた製品の開発を繰り返し、現在では世界トップクラスの品質を誇る業界にまで成長を果たしています。さらなる技術発展により、廃棄物や副産物を有効活用する技術も開発され、今後さらなる発展が期待されています。業界全体としての企業数は十数社と決して多くはないものの、少数精鋭の業界として、全国各地に工場や支社が設けられています。日本の基礎産業として、魅力ある業界の一つということができるでしょう。
日本の基幹産業の一つ。製品競争力は国際的に見ても高く、環境事業にも注力
道路や工場、ビルや住宅といった、日本の社会・産業を支える上で欠かすことのできないセメント業界。近年は建設需要の高まりに伴い、安定した業績環境にあります。また、海外事業の積極展開により、今日の主戦場は海外。日本のセメント製品の品質・製造技術・環境技術は、世界的にみても非常に高い水準にあり、加えて近年では廃棄物・副産物等の有効活用、物流・商流の効率化などを経て、一層産業としての競争力を増しています。また、セメントプラントの高い焼成能力を活かし、都市ごみなどの一般廃棄物や各産業からの産業廃棄物をセメント原燃料に活用する事業を行うなど、環境事業にも注力している点も特徴です。事務系職種のほか、技術職として研究開発、生産技術・設備技術、資源開発などの募集がありますが、新卒からの採用が中心で、中途採用による募集は限定的と言えます。