住宅・ビル・公共建築物や設備などの基本となる構造を考え、図面を作成する設計監理業務を専門に行い、関連するコンサルティングまでを提供するのが設計業界です。設計の仕事はクライアントとの打ち合わせ・要望のヒアリング、ラフデザイン、概算費用の算出、基礎設計、本設計図面の作成などを主業務として行います。他方、近年は、建設コストの増加を背景に、比較的規模の大きいな建築物を中心にゼネコンに一括発注するケースが増えており、得意領域の強化や、中長期的な建築物運用を可能にするファシリティ領域への事業拡大など、業界の在り様も変わろうとしています。専門知識と資格が必要な業界ですが、確かな実力を備えていればキャリアアップを重ねていくことも容易にできる、実力本位の業界とも言えます。
人々の生活を豊かにできる仕事
設計業界は高度な専門知識と資格が必要な仕事であるため、仮に別分野からの転職を目指すのであれば大学や専門学校等で、二級建築士や測量士補など、必要な資格を取得してから就職先を探すと良いでしょう。建築物を想定されるコストとバランスを取りながら、安全に・機能的に・美しく設計するための構想力や設計力が要求される仕事です。徐々に大きな設計業務をこなしてキャリアを重ねていき、ある程度責任の大きな設計を任されるようになった後は管理職やチーフなどへのキャリアアップを目指すほか、技術を活かして転職、または独立し設計事務所を開くという選択肢もあります。