マスコミ・広告・デザインの業界は、様々なメディアやイベントを通じて、人々に有益な情報や娯楽を発信する、またはその製作に関わる業界です。代表的な業界としては、放送・映像・音響業界、新聞・出版・印刷業界、広告業界のほか、ディスプレイ・空間デザイン・イベント、アート・芸能関連も含まれます。いずれもインターネットやスマートフォンといった後発メディアの著しい発展に多大な影響を受けている業界で、いまやテレビに次ぐ第2のメディアに成長したインターネットとの融合が進む放送業界、購読数減や発行数減の逆風を電子新聞や電子書籍といったデジタル化で乗り切ろうと図る新聞・出版業界、インターネット広告費の拡大を背景に様々なアドテクノロジーの開発が活発に繰り広げられる広告業界など、時代の最先端をいく業界として、まさに変革の渦中にある業界と言えます
ゼロから価値を創り出し、社会にインパクトを与え得る、やりがい
情報や娯楽を様々な形態で発信する業界なだけに、その企画・製作や発信に創造的で専門的な技能を必要とする職種が非常に多い業界です。記者や編集職は、政治や事件、社会現象から流行トピックまで様々な情報にアンテナを張り巡らせ、記事を執筆、またはメディア上の情報コンテンツとして企画・編集します。それら情報の正確性を担保するのに、校正・校閲があり、特に新聞業界や出版業界の校正・校閲は、表現・表記の適切性だけでなく、事実関係の正確さなどのチェックも行うスペシャリストです。また、撮影(録音)・編集・配信には様々な情報技術が用いられ、カメラマンや照明・音響、印刷技術者など多くの技術者に支えられている業界であり、昨今のインターネット技術の発展を背景に、IT技術者の活躍も目まぐるしく、同業界における求人需要も高い水準で推移しています。もちろん、広告収入や販売収益を伸ばすための営業職も各業界で活躍しています。このように一例を挙げるだけでも多岐に渡る、多様な能力と技術も持った人材が切磋琢磨する業界であり、ハードな側面もありますが、ゼロから価値を創り出し、その発信を通じて、社会にインパクトを与え得る、非常に大きなやりがいのある業界です。