生活関連メーカーの業界は、人々の生活をより快適にするためにモノづくりを行う業界です。衣食住を満たすために必要な繊維・アパレル、食品、生活に欠かせない日用品、化粧品・医療品のほか、レジャー用品、文具・事務機器、宝飾品・貴金属、雑貨、玩具などで構成される業界です。各業界とも消費者ニーズを分析し、その需要を満たすための研究・製品開発が活発で、開発、生産管理、品質管理から、企画・マーケティング、購買・物流企画、営業・カスタマーサポートなどの多様な仕事が存在します。また、多くの場合、グローバル化が進んだ業界でもあり、国内メーカーの製品ブランドには国際的にも人気のあるものが非常に多いのも特徴です。
国内外を舞台に暮らしを豊かにする業界
生活関連メーカーの業界で働くやりがいは、企画・製造に関わった自社製品が、国内・海外を問わず何百万人・何千万人もの消費者の手に渡り、生活スタイルや習慣を変えてしまうくらいのインパクトを秘めていることにあります。例えば、食品業界では牛乳、野菜、肉などを原材料にした一般的な食品に加えて、高齢者向け食品・介護食、健康・美容・アンチエイジング・エイジングケア需要に応えた健康食品などが市場規模を拡大するほか、アジア諸国や新興国において、現地法人の設立や現地食品メーカーの買収などによるグローバル化の強化が活発に進められています。また、企画から販売までを一貫して担う「SPA」(Speciality store retailer of Private label Apparel)の業態に移行する企業を中心に、活発な海外生産・販売が展開される繊維・アパレル業界。大手に限らず、中堅企業にも国際的な高いブランド力を持つ企業が多い化粧品業界も、国内におけるコンビニ等に販路を求めた中・低価格帯化粧品、または高齢者向けのアンチエイジング化粧品市場が活発なほか、アジア、ロシア、インドなどの新興国での販路拡大も製品力に評価が集まり堅調であるなど、拡大傾向にあります。